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空飛ぶヘビやカエル〜生きものたちが織りなす生物多様性〜

ボルネオ島では、オランウータンやテングザルなどの類人猿を始め、空を飛ぶトカゲやヘビやカエルなど樹冠層で生きる爬虫類や両生類、世界中に愛好家を持つユニークな鳥類、擬態する昆虫、しめ殺しの木、独特の形態をした寄生植物や食虫植物、光る菌類などが、生態系の中で数万年以上の時を経て互いに関係しあって変化しながら進化し、生き延びてきました。

例えば、蘭の花にそっくりなハナカマキリと枯葉に見間違うほど似ているカレハカマキリはどちらも植物に擬態してやってくる虫を捕食します。一方で捕食されないように葉っぱや枝に擬態するコノハムシやナナフシなどの虫もいます。先住民族の文化の象徴ともされるサイに似たツノを持つ大きな鳥サイチョウは、食べた植物の実の種をフンとしてばら撒き森の農夫とも呼ばれていますが、大きな木のうろで子育てをするので森に守られているとも言えます。

生物多様性

 ひとつひとつの種がつながりあって全体の生態系を作り上げられていますが、多様性に満ちているのが熱帯林で、100㎡にいる昆虫の種類がヨーロッパ全土よりも多いとも言われています。地上の数%の熱帯林に、地球上の生物種の半数以上が存在しているのです。

 いまその種がものすごいペースで失われています。数百万〜千万いるだろうと言われている生物種のうち、100万種が数十年で絶滅するおそれがあると国連が2019年に報告しました。現代は恐竜の時代以来の6回目の絶滅期に入っていると指摘する学者もいます。その原因の99%以上が人によるものなのです。

住処を失ったオランウータン

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